日本貨幣史 History of Japanese Currency

Japan as Number 1

第7集 高度経済成長


(1)高額面券の発行

 昭和26年(1951年)、サンフランシスコ平和条約が締結され、我が国は6年ぶりに独立を取り戻しました。国民はそれぞれのおかれた立場で、復興に邁進しました。昭和30年代(1950年代後半)になると、景気も改善し経済白書に掲載された「もはや戦後ではない」というフレーズが流行しました。

写真

聖徳太子B1000円券

聖徳太子C5000円券

聖徳太子C10000円券

(2)「銭」単位貨幣の整理
終戦後のインフレーションの為、円の補助単位であった「銭」は次第に使用されることが少なくなりました。昭和28年(1953)7月に制定された、「小額通貨の整理及び支払金の端数計算に関する法律」により、1円未満の貨幣は同年12月31日を以って使用できなくなりました。こうして明治以来約80年間使用されてきた「銭」単位の貨幣は完全に姿を消しました。
(3)東京オリンピックと日本万国博覧会

 昭和39年(1964)、東京で第18回オリンピック競技大会(東京五輪)が開催されました。日本選手団の活躍はもとより、オリンピックの開催国となり、無事成功させたことは、国民にとって大きな自信となりました。ついで、昭和45年(1970)には大阪で日本万国博覧会(大阪万博/EXPO'70)が開催されました。世界中の国と企業がパビリオンを開き、それぞれ最新の技術や珍しい文物を展示しました。期間中は大勢の人が会場を訪れ、未来の暮らしに夢を抱きました。

 東京オリンピックは、日本貨幣史の中でも特筆すべき出来事の一つです。なぜなら、オリンピックを契機に法律が整備され、初めての記念硬貨が発行できるようになったからです。五輪マークや、富士山、聖火をデザインした1000円銀貨と100円銀貨が発行され人気を集めました。万博の際も、記念白銅貨が発行され、会期期間中に追加発行されるほどの人気を集めました。

 
(4)沖縄復帰と日本円の流通再開
 沖縄県では、1958年9月16日からアメリカドルへの交換が始まり、B円軍票は廃止されました。返還前の沖縄で使用されていた郵便切手を見てみると、セントで額面が表示されています。
 

昭和47年(1972)、沖縄県は我が国に復帰しました。流通していたアメリカドルは回収され日本円が再び流通するようになりました。

写真 「沖縄国際海洋博覧会」記念100円白銅貨(昭和50年/1975)

 
 
※日本貨幣史は、ここで終点となります。最後までお付き合いくださり誠にありがとうございました。以下のリンクから移動なさいますよう、お願い申し上げます。

第6集
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参考文献 

日本貨幣商協同組合 編「日本貨幣カタログ 2004年版」日本貨幣商協同組合(2003)

文部省検定済教科書「詳説世界史 改訂版」山川出版社(1998)

日本銀行ウェブサイト http://www.boj.or.jp/

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