日本貨幣史 History of Japanese Currency

海を越え、円は通貨圏を形成した

第3集 帝国主義時代と新領土の獲得


(1)日清戦争勝利と台湾銀行券
 日清戦争(1894年)勝利により、台湾は日本の領土になりました。大東亜戦争(第二次世界大戦)に敗れるまで、たくさんの日本人が台湾を訪れ、発展に寄与しました。日本は、株式会社台湾銀行を設立し、通貨制度を整備しました。
(2)日韓併合と朝鮮銀行券

 日清戦争に我が国は勝利し、清朝に朝鮮半島の独立を認めさせました。こうして、朝鮮半島は我が国によって大陸にあった歴代王朝の朝貢国としての地位から脱することができました。しかし、半島を統治していた李氏朝鮮は社会制度や経済が疲弊しており、現状を継続することも改革を進めることも出来ない有様でした。1905年、我が国は大韓帝国(李氏朝鮮が国号改称)を保護国化した後も、自立した国づくりを行うよう、朝鮮に促しましたが、朝鮮は我が国の忠告は聞かず、清朝やロシアにおもねることばかりに時間を費やしました。韓国統監の伊藤博文公は日韓併合に反対の立場を採っていました。ところが、1909年に伊藤が韓国人・安重根に殺害されたため、併合の機運は逆に高まり、1910年大韓帝国は我が国に吸収され消滅。朝鮮半島は大日本帝国の一部となりました。

 我が国が改革に関与するまで、李氏朝鮮の貨幣制度は非常に未熟でした。19世紀末になっても、通貨には銅製の「葉銭(寛永通宝のような、穴あきの銭貨)」のみが用いられており、高額決済用の金銀貨や紙幣は発行されませんでした。併合後、我が国は、朝鮮半島の貨幣制度改革に着手します。中央銀行業務を行う朝鮮銀行を設立し、銀行券を発行しました。

もっとくわしく[ 朝鮮銀行券 ]


次回

束の間の平和、混乱の再来

第4集 第一次大戦後の混乱と戦争前夜

第2集
 
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参考文献 

日本貨幣商協同組合 編「日本貨幣カタログ 2004年版」日本貨幣商協同組合(2003)

文部省検定済教科書「詳説世界史 改訂版」山川出版社(1998)

日本銀行ウェブサイト http://www.boj.or.jp/

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