わかりづらい言葉 貨幣用語辞典

 貨幣収集の際、良く用いられる用語を集めてみました。「用語」というだけあって、貨幣収集に興味の無い方にとっては難解極まりない言葉が多いです。極力普通の言葉に置き換えて説明をこころみました。なお、わかりづらい場合は、お客様相談室までご連絡くださいませ。紙幣に描かれた特定の人物名などは、ここでは掲載しておりません。個別のページに接続してお楽しみください。

 

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あ行

アルファベット一桁 あるふぁべっと ひとけた

 銀行券の記号が、「M009872M」のように、左側の部分にアルファベットが一桁しかないものを指す。「FR267834A」のように、二桁のアルファベットが付いているものより初期に製造されたことを示し、かつ枚数が少ないため、収集家の間ではやや特別視される傾向がある。右側のアルファベットが二桁になることは無い。

AA券 えーえーけん

 銀行券の記号が、「A000001A」のように左右に一つづつAがついているものを指す。紙幣のうち、最も初期に製造された900000枚の一枚であることを示す。収集家の間では特別視される傾向がある。収集品として取引される場合は、額面にプレミアムが付加される。

エドアルド・キヨッソーネ えどあるど・きよっそーね

 イタリア人。明治初期に「お抱え外国人」として来日。政府紙幣や日本銀行券、郵便切手の意匠製作・凹版印刷用銅版彫刻等の分野において指導的役割をになう。神功皇后を描いた政府紙幣10円、5円、1円をはじめ、初期の日本銀行券は彼の作である。

FRB えふ・あーる・びー

米国連邦準備銀行。米国ドルを発行する。「Federal Reserve Bank」から頭文字をとり略称としている。議長は、グリーンスパン氏。(2004年現在)

 えん

日本の通貨単位の呼称 

凹版 おうはん

印刷方式の一種。銅版に線画を彫刻し、その溝に入ったインクを紙に転写することで、印刷する。製造に手間がかかるため、偽造防止効果が高い。現在は銀行券や高額の郵便切手、国債の印刷などに使用されている。

大判 おおばん

紙幣製造時に用いられる印刷判のことを指す。日本の現行紙幣の場合、20枚分の紙幣が一枚の大判で印刷される。

大判 おおばん

江戸時代の金貨。贈答用が主で、通貨として用いられることは少なかった。

大蔵省印刷局 おおくらしょういんさつきょく

→国立印刷局(こくりついんさつきょく)

か行

完全未使用(完未) かんぜんみしよう(かんみ)

完璧なコンディションを有している紙幣。しわ、汚れ、色あせなどがなく、製造当初の状態を維持している収集品を示す。

記号 きごう

銀行券に記載されている記番号のうち、アルファベット部分を指す。これにより、製造時期や製造工場の類推が出来るとされる。戦前は、数字や「いろは」の組み合わせで、記号を構成していた。

金圓券 きんえんけん

中華民国で、1948年に発行された新通貨。金圓券1元=法幣(旧通貨)300万元のレートで交換された。東北流通券とのレートは、法幣より高く金圓券1元=東北流通券30万元だった。そして銀元1元につき、金圓券2元と定められた。

銀元 ぎんげん

中華民国(1912-1949)で、1949年に発行された新通貨。銀元1元=金圓券5億元のレートで交換された。金圓券は、一年間で2億5千万分の1に下落した計算になる。

グレード評価 ぐれーどひょうか

保存状態を示す、格付け。

・完全未使用(完未)/BU かんぜんみしよう(かんみ)

磨耗、擦り傷、汚れが全く無い、製造時そのままの美しい状態

・未使用/UNC みしよう

製造時そのままの美しい状態。しかし、製造時・運搬時の擦り傷、当たり傷がわずかにある。

・極美品/EF ごくびひん

未使用に近い状態。わずかな磨耗や、肉眼で認められる擦り傷、当たり傷が認められる。

・美品/VF びひん

流通時の、磨耗・擦り傷、当たり傷、折り目、汚れ、変色が認められる。収集に適する最低のランク。

・並品/FINE なみひん

傷が多く、折り目、破れ、虫食い、汚れ、変色、が全体に認められる。収集には適さない。

軍用手票/軍票 ぐんようしゅひょう(ぐんぴょう)

戦争時、軍隊が外国の占領地で支払いのために用いた紙幣。戦争は国家の政策の延長として行われるものであるため、「銀行券」ではなく「政府紙幣」もしくはそれに準じた扱いで発行される傾向が見られる。

現行 げんこう

法的に強制通用力が生きていること。記載されている額面分、お金として通用することをさす。

楮 こうぞ

くわ科の植物。和紙の原料の一つ。

小判 こばん

江戸時代に発行された楕円形の金貨。東日本を中心に広く流通した。

極美品 ごくびひん

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国幣 こくへい

中華民国(1912-1949)時代の通貨。

国立印刷局 こくりついんさつきょく

独立行政法人のひとつ。前身は、大蔵省(現財務省)印刷局。日本各地の工場で、銀行券や郵便切手、旅券など政府関係の印刷物を製造している。 

さ行

西郷札 さいごうさつ

西郷隆盛が西南戦争(明治10年/1877)の際発行した、日本最初の軍用手票。

裁断 さいだん

紙幣印刷時に用いられた大判を、小さな一枚の券に切断する行程

シークレットサービス しーくれっとさーびす

米国財務省付属の機関。偽造米国ドル紙幣の捜査のため、設立される。後に、米国大統領の警護も担当するようになった。

朱 しゅ

江戸時代の貨幣単位。1朱=250文

準未使用 じゅんみしよう

未使用以下極美品以上のコンディション。

人民幣 じんみんへい

中国の法定通貨。支那各地で流通していた各種紙幣を統合し、新しく建国された中華人民共和国全土で使用されるようになった。なお、1955年にデノミネーションが行われ、新人民幣1元=旧人民幣1万元のレートで交換された。現在使用されているのは、この「新人民幣」である。

透かし すかし

紙幣印刷用紙を明るい方向にかざすと現れる、模様。用紙を漉き入れる段階で、紙の薄さ、厚さなどを変えて、工夫すると、透かしが出来る。日本の銀行券の透かしは、画像の鮮明さ、美しさ、繊細の3点で世界最高水準である。

石版 せきはん

印刷方式の一種

潜像 せんぞう

紙幣・硬貨をかたむけて眺めると現れる文字、数字のこと。カラーコピー、パソコン・スキャナ・プリンタの三点セットを用いた偽造では再現できない。新500円硬貨裏面、2000円券などに採用されている。凹版印刷する際に工夫して潜像を作り出す方法と、印刷用紙に紙の厚み、薄さを作ることで潜像を設ける方法の2つが確認されている。

総裁之印 そうさいのいん

日本銀行券の表面に押されている、朱印。てん書体で書かれている。ちなみに、朝鮮銀行券にも「総裁之印」が押されているが、文字の崩し方が若干異なる。

 

た行

大東亜戦争 だいとうあせんそう

 第二次世界大戦のうち、アジア太平洋地域にて行われた、わが国(大日本帝国)と米、英、蘭、中間の戦争。わが国は、莫大な犠牲をはらい戦いに臨んだものの敗れ、朝鮮、台湾ほかの領域を失う。大東亜戦争の終結にともない、我が国は天皇陛下に主権(自らの意思で国民および領土を統治する権利)があった「大日本帝国」から、国民に主権がある「日本国」になった。同時に、イギリス、オランダ他西洋諸国による、アジア太平洋地域の植民地支配もまた終焉をむかえることになった。

台湾銀行 たいわんぎんこう

日本領台湾(1895−1945)で、領内の貨幣制度確立のために設立された、株式会社。日本円と等価である台湾銀行券を発行した。

中央銀行 ちゅうおうぎんこう

[1]各国の金融機構の中核となる銀行。発券銀行、政府の銀行、銀行の銀行という3つの役割を担う。

[2]中華民国(1912-1949)時代の発券銀行。

[3]台湾(1945- )の発券銀行。

中華民国 ちゅうかみんこく

清朝滅亡後、孫文によって建てられた国。1912年から1949年まで旧清朝の版図を支配する。その後、1945年まで日本領だった台湾に移る。

中華人民共和国 ちゅうかじんみんきょうわこく

1949年建国。旧中華民国の版図を支配している。

中国銀行 ちゅうごくぎんこう

中華人民共和国の四大国有商業銀行の一つ。中華人民共和国の中央銀行ではない。中華民国時代から発券業務を行っていた。

中国人民銀行 ちゅうごくじんみんぎんこう

中華人民共和国の中央銀行。総裁は周小川氏。

朝鮮銀行券 ちょうせんぎんこうけん

日本領朝鮮(1910−1945)で通用していた銀行券。

珍番号 ちんばんごう

銀行券の記番号が、偶然人目を引くような組み合わせになっているものを指す。

例)A000001A、CB777777L、FQ123456R

凸版 とっぱん

印刷方式の一種。印刷版の盛り上がったところにインクを付け、用紙に転写することから「凸版」と呼ばれる。 

な行

並品 なみひん

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日本貨幣カタログ にほんかへいかたろぐ

日本貨幣商協同組合が発行している、貨幣カタログ。過去、発行された紙幣、硬貨がカラーで収録され、標準的な価格が記載されている。必携の書。1500円。

日本銀行 にっぽんぎんこう

我が国の中央銀行。現在、日本において銀行券を発行できる唯一の機関。日本銀行券の発行のほか、通貨の価値を安定させるために、銀行の経営状態を点検したり、円と外国通貨との交換比率を見張ったり、日本の国債に関係する仕事をしたり、様々な役割を果たしている。総裁は福井俊彦氏。

・日本銀行券 にほんぎんこうけん

日本銀行の通貨管理と信用の元、発行されている銀行券。

・日本銀行兌換券 にほんぎんこうだかんけん

金貨との交換が保証されていた、銀行券。

・日本銀行兌換銀券 にほんぎんこうだかんぎんけん

銀貨との交換が保証されていた、銀行券。

日本国 にほんこく

(1)我が国の国名

(2)500円以下の硬貨(補助貨幣)と記念貨幣を発行する際、表面に刻印される発行体の名義。

 

は行

廃止 はいし

貨幣の強制通用力が失われること。

発券局長之印 はっけんきょくちょうのいん

日本銀行券の裏面に押されている朱印。

発光インキ はっこういんき

紫外線を照射すると、光りだす特殊なインク

番号 ばんごう

銀行券に印刷されている記番号のうち、数字の部分。

美品 びひん

市中で流通したことによる、劣化はみられるものの、デザイン鑑賞はできる状態の貨幣。収集対象になる最低ランク。

分 

江戸時代の貨幣単位。4分=1両。また、1分=4朱=1000文。

不換紙幣 ふかんしへい

金、銀などの貴金属の支払いが保証されていない、銀行券のこと。経済の調子をみながら、中央銀行/通貨発行当局がその信用のもとに、発行する。日本銀行券をはじめ、現在、世界のほとんどの紙幣は不換紙幣。

平版 へいはん

印刷方式の一種

法幣 ほうへい

中華民国(1912-1949)の通貨。1935年の幣制改革で誕生した。

ポンド ぽんど 

イギリスなどの通貨単位。記号は、「£」。 

ま行

マイクロ文字 まいくろもじ

紙幣・商品券・郵便切手等に印刷されている非常に小さい文字。カラーコピーを用いた安易な偽造に効果がある。

満州国/満州帝国 まんしゅうこく/まんしゅうていこく

満州地域(現在の中華人民共和国東北部)に1932年から1945年まで存在した国家。「五族協和、王道楽土」(いろいろな民族が仲良くして、平和でよい国をつくる)を理念とする。短期間での発展を果たすものの、1945年に崩壊。

満州中央銀行 まんしゅう ちゅうおうぎんこう

満州国の中央銀行。満州中央銀行券を発行し、領内の貨幣制度を統一する。多種多様の紙幣が氾濫していた中国大陸に於いて、満州中央銀行券は安定した価値を維持した。そのため、満州国が崩壊して2年経過した1947年になってもなお、満州中央銀行券は市中で使うことが出来たという。

未使用 みしよう

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三椏 みつまた

和紙の原料となる植物。

 

未発行 みはっこう

中央銀行窓口から発行されていない紙幣。普通は、市中に出回ることがない。ただし、政情の変化(国家・政権の崩壊)や戦争などにより、発行されないまま紙幣が流通することがある。

見本券 みほんけん

新紙幣発行時などに、そのデザイン・仕様を広く告知するために、造られる紙幣。赤い文字で大きく「見本」と書かれていたり、記番号が「AA000000A」などと、ありえないものになっている。本来市中には出回ることは無いが、まれに何らかの事情で見本券が収集市場に出回ることがある。

 

明治通宝 めいじつうほう

明治5年発行。日本初の近代西洋様式の紙幣。従来の、「両、分、朱、文」の通貨単位を廃止し「円」建てで発行された最初の紙幣でもある。

銘版 めいはん

券面に記載された、紙幣製造所の名前。日本では「CONTINENTAL BANK NOTE NEW YORK」(旧国立銀行券(1873)・米国製)が最初。以降、「大日本帝国政府大蔵省印刷局製造」、「大日本帝国政府内閣印刷局製造」、「内閣印刷局製造」、「大日本帝国印刷局製造」、「(なし)」、「印刷庁製造」「日本政府印刷局製造」、「大蔵省印刷局製造」、「財務省印刷局製造」、「国立印刷局製造」と11回変化している。

 

や行

ヤフー・オークション やふー・おーくしょん

ポータルサイト最大手が運営するネットオークション・サイト。外国紙幣収集には便利。

 

ら行

 両 りょう

江戸時代の通貨単位。1両=4分=16朱=4000文。 

 

わ行
 

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